GoogleとMeta、個人AIエージェント開発を加速──メール・予定・買い物に常駐する競争へ

Mynto編集部

GoogleとMetaが、日常業務や買い物を自律的に支援する個人AIエージェントの開発を急いでいる。The Decoderによると、Googleは「Remy」、Metaは「Hatch」とInstagram向けショッピングエージェントを社内テストしており、OpenAI、Anthropic、Microsoftが先行するエージェント市場を追う構図だ。

GoogleはGemini内の常駐エージェントへ

GoogleのRemyは、社員版Geminiアプリ内で動作し、Googleの各種サービスと接続する構想とされる。仕事、学校、生活をまたいで質問に答え、ユーザーの好みを学習し、関連する活動を継続的に監視する「24時間型の個人エージェント」を目指す。Googleは、以前のブラウザ操作エージェントProject Marinerを終了し、その技術をGemini Agentへ統合したと報じられている。

MetaはHatchとInstagram購買体験を狙う

Metaは、Hatchと呼ばれるエージェントに加え、Instagram内で商品理解から購入までを支援するショッピングツールを準備している。HatchはDoorDash、Etsy、Redditなど実在サイトに似たサンドボックス環境で訓練され、当初はClaudeモデルを使いながら、将来的にはMeta独自モデルへ移行する計画とされる。

企業

取り組み

狙い

Google

Remy / Gemini Agent

メール、予定、検索、業務ツールに常駐する個人支援

Meta

Hatch / Instagram shopping agent

SNS上の発見から購買までを閉じる

Anthropic

Claude Code / Claude Cowork

開発・業務実装で先行

OpenAI

Codexやエージェント基盤

作業実行型AIの中核化

ブラウザ操作から「アプリ内常駐」へ

重要なのは、単にWeb画面を操作するエージェントから、メール、カレンダー、オフィスツール、ショッピングアプリの内側に常駐するエージェントへ市場の重心が移っている点だ。ランキングでもAIエージェントの実運用や権限管理の記事が強く読まれている。個人エージェントは便利だが、ユーザーの予定、購買履歴、連絡先、社内情報に深く触れるため、権限設計と監査が競争力になる。

日本企業への示唆

国内企業が見るべきポイントは、エージェントを「単体アプリ」として導入するか、「既存業務システムの内側」に埋め込むかだ。後者は利用頻度が高く効果も出やすい一方、誤操作、越権アクセス、個人情報の扱いが難しい。導入初期は、読み取り専用、承認必須、予算上限、取り消し可能な操作から始めるのが現実的だ。

参考:The Decoder

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