Google CloudはNext 26で、企業がAIエージェントを構築、管理、最適化するための「Gemini Enterprise」や、エージェント時代のデータ基盤「Agentic Data Cloud」などを発表した。AIインフラ、データ、セキュリティ、業務アプリを一体で整える構想だ。
発表では、Agent Designer、エージェント活動を管理するInbox、長時間動くエージェント、Skills、Projectsなどが紹介されている。AIを部門ごとの単発ツールではなく、企業全体の業務基盤として使う流れが鮮明になってきた。
Next 26で示された主な領域
領域 | 発表内容 | 企業への意味 |
|---|---|---|
Gemini Enterprise | エージェント構築・運用・最適化の統合基盤 | 全社でAIエージェントを管理しやすくする |
AI Hypercomputer | 第8世代TPUやストレージ/ネットワーク更新 | 推論・学習のコストと性能に影響する |
Agentic Data Cloud | クロスクラウドLakehouseやKnowledge Catalog | エージェントが業務データを安全に使う土台になる |
Agentic Defense | Threat Intelligence、Security Operations、Wiz連携 | AI時代のクラウド/データ防御を強化する |
エージェントの価値はデータ接続で決まる
AIエージェントが本当に業務を進めるには、社内データ、顧客情報、業務システム、外部データにアクセスできる必要がある。だが、データが部門やクラウドごとに分断されていれば、エージェントは断片的な回答しかできない。
Google CloudがAgentic Data Cloudを前面に出すのは、エージェント基盤の競争がモデル性能だけでなく、データアーキテクチャ、権限、カタログ、セキュリティへ広がっているからだ。エージェントが「考える」だけでなく「実行する」には、信頼できるデータの流れが要る。
導入企業が見るべきポイント
企業は、エージェント導入を単独ツールの選定ではなく、データ基盤とセキュリティの再設計として扱う必要がある。どのデータをAIが見てよいのか、出力結果を誰が承認するのか、長時間エージェントの途中経過をどう監督するのかを決めなければならない。
Google Cloudの発表は、クラウド事業者がAIエージェント時代の「業務OS」を狙っていることを示す。日本企業にとっても、AI戦略とクラウド/データ戦略を分けて考える時期は終わりつつある。


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