スクウェア・エニックスは2026年3月28日、Google Cloudとの協業により開発した会話型AIシステム「話タAIボディ」のクローズドベータテストを「ドラゴンクエストX オンライン」で実施中であることを明らかにした。Gemini Liveを基盤技術として採用し、ゲーム内NPCとプレイヤーが自然な対話を行える「生きたゲーム」の実現を目指している。
Gemini Liveベースの会話AI──NPCが「生きる」
「話タAIボディ」は、Google CloudのVertex AIに統合されたGemini Liveの会話技術を活用している。ドラゴンクエストシリーズの世界観に合わせたカスタマイズが施されており、プレイヤーとの自然な対話が可能だ。音声・テキスト・ゲーム状況をマルチモーダルで同時に処理し、NPCがプレイヤーのデジタルアバターを体現する形で、ゲーム内のインタラクションを動的に変化させる設計となっている。
ドラゴンクエストXでベータテスト中
クローズドベータテストは2026年3月30日11時59分まで実施されており、ドラゴンクエストX オンラインのプレイヤーが参加対象となっている。テスト結果を踏まえて、今後のゲームタイトルへの本格導入が検討されるとみられる。
ゲームAIの新たな方向性
従来のゲームNPCは事前にスクリプトされたセリフを返す仕組みが主流だったが、大規模言語モデルの進化により、文脈を理解した自由な対話が実現しつつある。スクウェア・エニックスとGoogle Cloudの協業は、ゲーム業界におけるAI活用の最前線を示すものであり、今後のRPGやMMORPGにおけるNPC体験を根本的に変える可能性がある。
一方で、AIによる即興的な応答がゲーム世界の設定やストーリーの整合性をどこまで維持できるか、プレイヤー間の公平性に影響が出ないかなど、実用化に向けた課題も残されている。
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